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青い夏 山本潤子・伊勢正三

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誰もが一つや二つ、
心の中に仕舞っている、
好きだった子とのシーン。
その場面場面は何気ないシーンでも、
まだ青かったあの頃の、
淡い恋心で包まれた、
大事な思い出。

 
それを思い出させてくれる。
このうたを要約すれば、
下の引用の四行が全てだと思う。

 

約束もなく 育てた恋が 
町を離れる それだけのこと

好きなのに 離れ離れを 
ずっと恨んであげる

 

 

 

過去の思い出。
成就しなかった恋。
好きとも言わなかった、
幼なじみか同級生との淡い恋。
だから今の自分にはもうなんの関係もない。

 

 

 


だけどいまも心に仕舞ってるあのシーン。
あの時、
好きって言ってればどうなったのだろうか。
あの時好きって言ってれば・・・

 

 

 


恨むの意味を調べると、
相手の仕打ちに対する不快・不満の気持を、
その人に対していつまでも持ち続ける。
思い通り、あるいは理想通りにならないことを残念に思う。
ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。
自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。
などと出てくる。
どうやら持ち続けることが恨のようだ。

 

 

 


このうたの場合、
恨む相手は思い出そのもの、
或いは運命に対してだろう。
しかも恨んであげると言っている。
相手を一段下に見て、
かよわいものとして哀れみ、
慈しむような想いが見て取れる。
相手とは勿論、
成就しなかった淡い思い出の一シーン。
もっと言えば、
成就させてくれなかった自分自身の運命とも言えるのではないか。

 

 

 


何を恨んでいるのか。
結局は自分なのだ。
そんな、諦観めいたものを感じた。

 

 

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