社会の底辺でもがきながら生きている人を歌ったものが多いこの高田渡だが、
この夕暮れもそうだ。
安月給のサラリーマンの仕事帰りの一杯のビール。
ブルーカラーだろうな。
よく見る光景だ。
この人の、その風貌も相まって、
聴く方は我が身を知らず知らずのうちに、
このうたの主人公である、
しがないうだつの上がらない、
水溜りにはまり込んでいるのに、
這い出る素振りも見せないような、
そんな男に投影してしまうのだ。
これは高田渡の持つ力というものだろうな。
説得力なのか、魅力なのか、
どう言ったらいいかわからないが、
兎に角力だ。
引力かもしれない。
少なくとも俺は引き寄せられた。
一つ文句がある。
あんたのうたは、希望が見えんじゃないか。
生きていたら言ってやりたいが、
きっとこう言い返すだろう。
それはあんたが探せ。
と。
動画を三つ。
上から順に、だんだんうたではなくなります。
三つ目、これは動画の途中から夕暮れが始まります。
https://youtu.be/mIkgYg4uu28?t=407
夕暮れだけ見たい場合は上のURLをクリック。
全部見たい場合は下の動画をどうぞ。
三つ聴き比べてどうでしょう、
最早フォークシンガーとも言えますまい。
放浪の吟遊詩人とでも言うか。
三つ目に至っては最早なんと言うべきか、
ただの酔っ払いとしか形容のしようがない。
渡に引き寄せられたのだ。
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